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建通新聞社(中部)
2024/10/16

【愛知】サーラエナジー 東三河蓄電所を建設

 サーラエナジー(豊橋市駅前大通1ノ55)は、豊橋市に再生エネルギー併設型蓄電所「サーラ東三河蓄電所」を建設する。11月上旬の着工、2025年夏ごろの本格稼働開始を目指す。FIT・FIP認定を取得せず運用する新設の太陽光発電設備併設型蓄電所は日本初という。
 建設地は豊橋市新西浜町2ノ10。グループ企業のサーラeパワー東三河バイオマス発電所の敷地を活用し、太陽光パネルと蓄電池・受電盤などを設置する。設計は自社で担当。施工者は内定済みで、現在契約に向けて詳細を詰めている。
 設備規模は蓄電池がリチウムイオン電池で、容量が7520㌗時。太陽光パネルの容量は700㌗程度を見込む。
 電力系統からの充電に加え、併設する太陽光発電設備による蓄電ができ、再エネ事業の課題の一つである出力抑制に対応可能とした。また、需給調整市場を中心に供出し、電力の安定供給と新しい収益機会の創出を目指す。
 蓄電所の運用のうち、電力市場取引に関しては電力卸取引などを手掛けるエナリス(東京都千代田区)に委託。今後、同社との協業で東三河地域・遠州地域以外での蓄電所建設も進めていく予定だ。
 サーラエナジーは、再エネ導入を促進する蓄電池の普及・拡大に向け、自社での開発・運用だけでなく顧客ニーズが高まる蓄電池の設置や蓄電所建設の推進を掲げている。
 同社担当者によると、投資額は「太陽光発電設備、蓄電池を含めて5億円未満」と回答。FIT・FIP認定に伴う国などからの補助金に頼らず民間資金だけでの整備に取り組んでおり、「新たなモデル事業となり、民間企業などによる蓄電所建設がさらに普及することを期待している」と話した。


提供:建通新聞社