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日刊岩手建設工業新聞社
2024/10/12

【岩手】岩手県鉄構工業協同組合 創立50周年で記念式典 地域社会の発展へ結束

 県鉄構工業協同組合(佐々木史昭理事長)の創立50周年記念式典・祝賀会が10日、盛岡市のアートホテル盛岡で開かれた。組合員は創立50周年を一つの契機に、本県のさらなるインフラ整備や地域経済の発展のため、鉄構製品の品質の確保や安定的な供給に向けて、引き続き結束する決意を新たにした。式典では、長年にわたり組合の発展に尽力した関係者らに対する感謝状の贈呈も行われた。

 記念式典には、佐々木理事長ら組合員をはじめ、来賓の達増拓也知事、工藤大輔県議会議長、岩ア等県技監兼県土整備部河川港湾担当技監、全国鐵構工業協会の永井毅会長、県中小企業団体中央会の小山田周右会長らが出席した。

 佐々木理事長は、冒頭のあいさつの中で「当組合は高度成長期の末期、1974年に組合員88社で活動を開始した。50年の歩みを振り返ると、組合の諸先輩や関係する皆さんの活動の成果が、今日の姿となって結実している」と喜びを語った。
 その上で「今、われわれが成すべきことを理事会で議論し、若い世代への鉄構産業の魅力のPRなど、50周年記念事業を実行してきた。50周年事業の積み重ねが今後の10年、20年と続く鉄構業界の発展の源となる。鉄構産業の発展を通じ、社会に貢献したい」と決意を示した。

 来賓のうち、達増知事は東日本大震災や相次ぐ台風災害における組合員らの連携・協力に感謝を示しながら、「50周年を契機として、皆さんの英知と活力をより一層結集し、適正な品質を備えた鉄構製品の安定的な供給に向けて、組合が飛躍することを期待している」と述べた。

 続いて、永井会長は「鉄を扱う事業は、今後も必ずや必要とされ、われわれの持つ技術力が生かされる。岩手の組合がさらに前進することを祈念している」、小山田会長は「製品の品質確保と技術向上では、組合の取り組みが全国の先駆けとなり、国土交通大臣認定の工場認定制度への道を開くなど、業界の地位向上や本県経済の振興に貢献した」と語った。

 式典では、組合の活動概要や50周年の記念事業を紹介。
 主な50周年記念事業としては、NPO法人未来図書館の「未来パスポートプログラム」への参画による鉄構業界のPRをはじめ、高校生・社会人を対象とする溶接技術競技会の同日開催の実現、これまでの歩みや「未来への座談会」を盛り込んだ創立50周年記念誌の編纂などに取り組んできた。

提供:日刊岩手建設工業新聞