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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/10/11

【群馬】旧一葉亭での観光拠点整備を本館、新本館、第一別館、第二別館、新館で25年度計画


みなかみ町は、産官学金の4者連携による魅力ある観光拠点整備事業として湯原地内で進めている旧一葉亭の活用について、本館、新本館、第一別館、第二別館に加え、新館の工事着手も25年度に行う方針を示した。26年夏に新たな観光施設のオープンを目指している。
敷地面積1万7850uの旧一葉亭の活用事業では、アクセス道となる温泉街通りと周辺の山や川との一体感を引き出すため、基本的に既存建物を減築して活用する。
活用事業の対象となる施設および規模は◇本館=RC造(一部SRC造)6階建て、塔屋RC造2階建て◇新本館=RC造(2階以上S造)、地上7階地下1階建て、塔屋S造1階建て◇第一別館=RC造6階建て、塔屋RC造2階建て◇第二別館=S造(地下部分RC造)地下2階地上1階建て◇新館=RC造、地上7階建て◇エネルギーセンター=RC造4階建て−。
新館の活用事業者については現在、公募型プロポーザルで募集を実施していることろ。12月下旬に優先交渉権者が決定となる。提出書類には設計者、建設会社を含む事業関係者一覧などが指定されている。なお、本館、新本館、第一別館、第二別館、エネルギーセンターの活用事業者は公募型プロポーザルでStaple(広島県尾道市)に決定している。
各事業者が決定する活用内容は、町の地域計画などを踏まえたものになる見通しで、本館、新本館、第一別館、第二別館は、主に宿泊施設として活用し、新館は温浴施設や商業施設としての活用が見込まれている。
改修工事は、補強壁や外壁、内装などそれぞれの主要構造と活用内容に応じたものとなる見通し。本館を3階建てとするほか、新本館は5階建て、第一別館および第二別館を2階建て、酢新館は平屋へ変更する。エネルギーセンターは4階建てのままとなる。
現在、旧一葉亭の第3期解体工事を12月末までの工期で月建設(みなかみ町)が進めており、本館、新本館、第二別館、エネルギーセンターを対象に、活用しない上層部の解体、内装関係や強度に関係しないブロック壁、給排水のポンプなどを撤去し、躯体を出す行っている。
町では、25年度から各事業者が着工できるよう解体・減築した建物の譲渡に関する事案を3月議会に上程する計画。
なお、敷地面積8264uの広場スペースの外構工事は、発注を町か活用事業者のどちらが行うか協議を進めている段階としている。また、エネルギーセンターの改修工事は、広場の延長のような活用を想定しており、後発での改修工事着手を予定している。
産官学金連携まちづくり事業は、町と群馬銀行、オープンハウスグループ(東京都千代田区)、東京大学大学院工学系研究科の4者が包括連携協定を締結し、地域活性化や住民サービス向上に向けたまちづくりに取り組むもの。水上温泉街での廃旅館の増加を背景に、廃業した旅館やホテルなどの解体や利活用を進めている。