福井県測量設計業協会(中西誠一郎会長)は9日、「測量の日」関連事業として、国土地理院北陸地方測量部と協力し、福井市啓蒙小学校で「地図教室」を開催した。地図記号や地図の読み方などを学習し、測量作業を体験することで、地図や測量に関心を深めてもらうのが狙い。
今回は啓蒙小の6年生85人が参加。
測量設計業協会の奥居淳専務理事が冒頭、「測量とは聞き慣れない言葉だと思うが、皆さんの周りの建物や道路の設計図を作る際に必要となる重要な仕事。きょうは地図の読み方などを学び、実際の測量も体験してほしい」などと挨拶し、授業が始まった。
まず前半の地図教室は、北陸地方測量部の市村和輝さんが講師を務め、地図記号のほか、スケールバーや等高線など、地図の読み方を分かりやすく紹介。郵便局の昔の地図記号に関する3択クイズも出題し、予想外の正解が発表されると、驚いた児童らからは大きな歓声が上がっていた。
引き続き後半の授業ではグラウンドに出て、協会員のサポートを受けて測量作業を体験。段ボールの三角定規を活用して校舎の高さを計測したほか、歩幅で距離を測るなど、児童らは楽しみながら測量に関する理解を深めた。
高さの計測体験を終えた岩佐長虎さんは、「こんな方法で校舎の高さがわかるのが不思議。頑張って測ったので、当たっていてほしい」と話していた。