コンステックHDグループのグランテック(本社=高岡市石瀬、永井理之社長)は9日、独自開発した地盤改良技術「スーパーナロー工法」の普及拡大に向けて同工法協会の設立総会を高岡市のホテルニューオータニ高岡で開いた。
総会には関係者42人が出席。あいさつに立った永井社長は、工法の成り立ちや施工機の開発経緯などを紹介し、「運用にあたっては会員みなさんがともに発展する共存共栄を図りながら、お互いに切磋琢磨し、力を付けていきたい」と述べた。議事では協会の会則、2024年度の事業計画、予算、役員が原案通り承認された。選出された役員は順に自己紹介し、会長に就いた山口喜廣氏(アートフォースジャパン、静岡県伊東市)は「これまで培った経験や人とのつながりを活かして、工法を全国津々浦々にもっと普及させたい。一緒に頑張っていきましょう」と抱負を語った。
協会は工法の普及促進に向けた活動に加え、施工技術の向上を目指した実験・試作、データ収集、施工技術資料・販売促進資料の編纂、講演会・研修会の開催、施工情報の収集などに取り組む。正会員(施工店加盟事業者)9社のほか、協力会員(施工機の製造に関わる協力業者)7社、賛助会員(地盤保証企業・団体)3社、特別会員2社で構成し、事務局は北陸支店(氷見市上泉、専用電話=0766−30−8810)に置く。
同工法はワンマンオペレートが可能なコンパクトな施工機械でありながら、安定した押圧でスピード施工を実現する。スーパーナロー工法の専用機(ゴムローラー式キャリアダンプ、車両幅約1300ミリ)は、3トントラックに材料も含めた機材すべてが積載でき、軽自動車1台分の走行幅で自走による搬入も可能。建物が密集する都市部での地盤改良に適している。コスト圧縮と人手不足の課題を解消できると売り込みを加速させる。
以下は会長以外の役員(敬称略)。▽副会長=永井理之(グランテック)▽理事=渡邊祐士(日建コンサルティング)、慶野勝実(ゼネラルオーダー)、深澤光雄(ジオトラスト)▽監査=濱田康佑(ライフベース)、花田悠(古川組)▽顧問=神村真(for)