日本工業経済新聞社(群馬)
2024/10/10
【群馬】前橋市が広瀬川河畔緑地で工事計画
前橋市は千代田町で進めている広瀬川河畔緑地の再整備事業について、電線共同溝の布設工事を計画している。現在、積算など発注に向けた準備を進めているところで、早期に一般競争入札での公告を目指している。施工延長は約160m区間となる。2025年度からは同様の区間で路線の高質化工事の実施を予定しており、国道17号から中央前橋駅前までの再整備が完了する。
同事業は前橋市アーバンデザインのモデルプロジェクトに基づいたもの。広瀬川を活かした魅力的な都市空間の創造と中心市街地における賑わいの創出を目的に、広瀬川河畔を対象に無電柱化と歩道などの高質化を実施している。
これまでに1期目として、主要地方道前橋大間々桐生線の諏訪橋を起点に上流側を文学館エリア、下流側を太陽の鐘エリアとして事業を実施した。
現在は2期目として国道17号の厩橋から下流、比刀根橋までの延長約280mを交水堰エリアとして右岸側を対象に事業を進めている。
24年度の工事は、厩橋から下流方向へ約160m。布設する電線共同溝は電力系4本と、通信系を複数本まとめた1本となる。特殊部については3基の設置を予定している。電線共同溝の布設に向けては、23年度に設計をオウギ工設(前橋市)が作成した。2期工区の電線共同溝布設工事については、同地区で実施している区画整理事業の一環としても電線共同溝布設工を行っており、すでに完了している。
同事業では、交水堰エリアにおける路線の高質化工事が残っている状況。現在は実施設計を公告中で、25日に開札する。高質化は、歩道や車道部のレンガ舗装の整備や照明、休憩施設の設置、植栽などとなり、設計の中で詳細を詰めていく。設計完了後、25年度から複数年かけて高質化を実施する方針。交水堰エリアが完了すると、国道17号から下流側へ進み、主要地方道前橋赤城線と接続するまでの区間全てが完了となる。