建設新聞社
2024/10/10
【東北・山形】テクノクオーツが山形市に半導体事業の新棟建設
半導体製造装置に用いる石英ガラス製品や結晶シリコンパーツの製造を手掛けるテクノクオーツ(東京都中野区本町1の32の2 園田育伸取締役社長)は、山形市にある蔵王南工場で半導体事業生産棟を新たに建設する。需要の高まりに対応するため生産体制を増強する。設計・施工は大和ハウス工業が担当し、来年2月ごろの着工を目指す。投資額は35億〜40億円。
建設場所は山形市蔵王松ヶ丘2の1の50地内に所在する同社蔵王南工場の隣接地。建屋はS造平屋一部2階建て、延べ約3400平方b。火加工を行う施設となるため、天井までの高さは15bほどを確保する。工期は約15カ月を見込み、2026年6月ごろの完成、27年1月の稼働開始を予定している。
テクノクオーツ社は、分析装置などクロマトグラフィーの分野で装置や部品の製造を行うジーエルサイエンスの子会社として設立された。半導体事業を手掛けており、今月に発足したジーエル社との共同持株会社の完全子会社となっている。
半導体製造の前工程のうち、酸化やエッチングと呼ばれる工程で使われる装置に組み込む部品を生産しており、東京エレクトロンなどに納入している。東北には蔵王工場と蔵王南工場を有するほか、福島県喜多方市に関連会社のアイシンテックがある。アイシンテック社も第2工場の建設を計画している。
提供:建設新聞社