農林水産省農村振興局は、2025年度予算の概算要求額(国営事業等)の積算内訳となる地区別要求額をまとめた。このうち、国営かんがい排水事業「信濃川左岸流域地区」に14億4500万円が盛り込まれた。
同局によると「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」に係る経費と「総合的なTPP等関連政策大綱」を踏まえた農林水産分野における経費、食料安全保障の強化に向けた対応に係る経費は事項要求として別途提出しており、予算編成過程で要求額は変更となる可能性があるという。
主要工事計画によると、頭首工(改修)1カ所16億4600万円、揚水機場(改修)1カ所5億2100万円、用水路(改修)13キロ165億7000万円、水管理施設(改修)一式12億6300万円。総事業費に200億円を見込む。2025年度の事業完了を見込んでいる。
新潟県のほぼ中央部に位置する長岡市及び小千谷市の4501ヘクタールの水田地帯において、農業用水の安定供給、農業水利施設の維持管理の費用と労力の軽減および水管理の合理化を図るため、頭首工における安定取水対策を行うとともに、幹線用水路と河川の分離および配水管理システムの構築による水利システムの再編を行い、幹線用水路等の改修を行う。
全体実施設計書作成他はサンスイコンサルタント、小千谷頭首工安定取水対策実施設計は三祐コンサルタンツが担当。