白山市は24日、知気寺町地内「広陽小学校増築・長寿命化改良工事実施設計業務」を開札する。
全体計画によると、先行着手する増築部分の建設規模は、特別教室棟がRC造3階建て延べ1300平方メートル、体育館がS造2階建て延べ960平方メートルを想定する。既存校舎北側のグラウンド内に建設する。体育館は1階部分をピロティとし、駐車場として活用する。
一方、長寿命化改良工事を計画している既存施設の規模は、校舎棟がRC造3階建て延べ5007平方メートル、体育館がSRC造平屋建て979平方メートル。内外装を改修するほか、各種設備工事なども施す。今回の委託内容は増築・長寿命化改良工事に伴う実施設計業務一式。委託期間は25年3月31日まで。予定価格は6840万円。
今後のスケジュールでは、2025年度に増築工事に先行着手し、26年度から2カ年かけて既存校舎の長寿命化改良工事を進めていく。校舎整備のほか、将来的に体育館やグラウンド、プールの改修も予定している。
同小学校は、1982(昭和57)年度に建設された。同校区である鶴来北部地域の柴木地区と部入道地区では、土地区画整理事業による宅地開発に伴い、若年層や子育て世帯の増加が予想される。このため、将来的な教室不足への備えとして同小学校の増築を行い、児童の受け皿強化を図るとともに、全体的に施設の老朽化も見られるため、安心・安全の教育環境を整える狙いから設備を含めた長寿命化改良も実施する。