日本工業経済新聞社(群馬)
2024/10/07
【群馬】天狗山レストハウス建設工事を発注へ
草津町は、天狗山レストハウス(草津58)の建て替え工事を進めており、基礎および本体工事を年内にも指名競争入札で発注する。現在、詳細設計をK計画事務所(東京都世田谷区)が進めており、完了次第に発注する。千客万来事業会計9月補正予算では、2024年度から25年度までの債務負担行為として工事費3億1912万円を設定した。新施設は2025年12月の開業を目指す。
天狗山レストハウスの建て替えは、国際競争力の高いスノーリゾート形成促進事業として行っており、スキー場を冬期だけでなく通年営業できるように整備し、観光客の増進を目指してデザインを一新し利便性も向上させる。また、旧施設の老朽化が進んでおり、耐震化も未実施であることから建て替えを行う。
天狗山レストハウスは1976年竣工、A棟とB棟が並んで立地しており、2棟合わせた延べ床面積は3273uとなている。
建て替えはB棟で行う。B棟はRC造2階建て、延べ床面積720uの規模。また、W造平屋、床面積260uの管理棟が併設されている。
新たな施設はW造2階建てとなり、1階にスキー場やパルスゴンドラのチケット受け付け、売店などを設置し、2階にレストランなどをつくり、外側へテラス席を設ける。このほか、建物外側へレストハウスからゴンドラへ乗降できるように通路などを整備する。細部のデザインや数量は設計の中で詰めていく。
現在、B棟および隣接する管理棟の解体工事を21日までの工期で佐田建設(前橋市)が担当している。なお、A棟の解体は2025年度に実施する見込み。
町では天狗山スキー場のリニューアルを進めており、23年度には日本ケーブル(東京都千代田区)がパルスゴンドラを建設したほか、山頂レストランの建て替えを佐田建設(前橋市)が行っている。いずれの建物においても景観に配慮した整備を行っており、レストハウスも同様に華やかな施設となる予定となっている。