トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2024/10/04

【千葉】総事業費は約15億円/仲宿地区候補に移転・建替/長南町 中央公民館

 長南町は、中央公民館の建て替えの移転先候補地として、長南2551ほかの道脇歯科医院・いせや星野薬局専用駐車場跡地約4000uを選定した。当該土地は、中心市街地の仲宿地区に位置している。現施設機能に加え、子育て機能、高齢者等交流機能、避難所等防災機能などを盛り込んだ複合施設を計画し、総事業費に15億円を想定。2025年半ばから基本設計・実施設計をまとめ、26年度の造成工事を経て、27年度に建築工事に着手し、28年度の竣工を目指す。
 中央公民館は、町役場北東側の長南2125に所在。敷地面積は8496u。
 建物は、RC造2階建て、建築面積1038u、延べ床面積1451u、1974年3月の建築。1階に和室(研修室、集会室、講座室)、講堂、調理実習室、第1会議室、2階に図書室、第2会議室、講義室、視聴覚室がある。2011年度に実施した耐震診断調査において「講堂全体および基礎部分において耐震性能に問題がある」と判定されたが、補強は実施していない。
 8月6日には、役場庁舎2階第1会議室で、中央公民館建設に係る地元説明会を開催。平野貞夫町長は、中心市街地に拠点施設が無いことに言及。「町では過疎化が進行し、行政エリアが広く、行政効率が悪い中、それらを打破する突破口を作る必要がある」との見解を示し、「中央公民館の移転・建て替えと複合化により、地域に活気とにぎわいを取り戻していきたい」と意気込んだ。
 
財源に過疎債を活用/直売所の建設と併せ
 
 財源については「直売所交流施設の建設と併せ、過疎債を活用し、将来の財政負担を最小に抑えるよう工夫する」との方針を示した。
 直売所交流施設は、27年度の竣工を目指し、建設候補地の地権者と協議を進めている。
 3日には「直売所交流施設基本計画策定業務委託」と「中央公民館(複合施設)基本計画策定業務委託」の指名競争入札手続きを開始。18日から22日までの入札期間などを経て、23日に開札に至る。委託期間は、いずれも26年3月20日まで。予定価格は、直売所交流施設が1218万8000円、中央公民館が1337万6000円。
 基本計画において、建設地、施設規模・機能などを示す予定。
 平野町長は3月定例議会の冒頭あいさつで、直売所交流施設の建設について「地場産業の育成、農業、商業、観光業の振興とともに、高齢化が進む町民の日常生活の維持、生活利便性の向上などの観点から、早期に事業着手できるよう取り組む」と話していた。times