日本工業経済新聞社(群馬)
2024/10/04
【群馬】県都市整備課 「五差路」を四差路へ変更
県都市整備課は、県庁から前橋駅までのエリアを対象としたクリエイティブシティ構想において、前橋市本町地内の本町2丁目交差点、いわゆる「五差路」を改良し、十字路へと変更する方針を示した。また、道路空間等デザインの国際コンペを10月中にも公告する予定としており、提案における事業費の上限額を70億円と設定した。
事業は、主要地方道前橋停車場線(前橋駅から本町2丁目交差点まで)の約500m、国道50号(本町2丁目交差点から本町1丁目交差点まで)の約500m、そして市道県庁前通り線(本町1丁目交差点から県庁前交差点前まで)の約500mを対象区間としている。これまで開催したクリエイティブシティ推進協議会において、「五差路」の早期改善や沿線道路環境の特徴に合わせて道路空間をデザインしてほしいなどの意見があがっていた。
「五差路」については、前橋停車場線へ新たな交差点を設け、本町2丁目交差点へ接続する国道50号線の形を改良し、市道01−176号線につなげる。
また、道路空間の基本的な考え方として、県庁から「五差路」までをトランジットモール、「五差路」から前橋駅を公共交通専用レーンおよび一般交通レーンとしている。
月内にも公募となるデザインコンペでは、前橋駅から県庁区間の約1500mと県民広場を対象範囲としている。事業費上限額は道路再編60億円、県民広場10億円の合計70億円と設定。◇基本設計(上限額5000万円)◇実施設計◇五差路の交差点改良を除く道路工事◇県民広場工事−などに要する諸経費などを含む全ての費用となる。最優秀者に2500万円、1次審査通過者4人へ100万円を付与する。さらに、最優秀賞には2026年度に着手を予定している「県庁〜前橋駅の道路空間デザイン」および「県民広場の空間デザイン」の基本設計に係る随意契約交渉権が付与される。なお、デザインコンペについては、国内外に向けて広く情報発信するため、新たに公式のホームページを開設している。
同事業は前橋市が策定したアーバンデザイン計画と整合を図りつつ行われるもの。アーバンデザインは、まちづくりの方向性や将来像のイメージパースなどのビジョン・プラン編と、具体的な事例を提案し民間の活動を促進するアクション・プラン編で構成されている。対象となる区域は、前橋駅から中心商業地を経て県庁周辺のエリアを含む約158ha。官民を問わず、共通の理念に基づいたまちづくり事業を展開し、魅力ある中心市街地を目指しており、まちなかウォーカブル推進事業の活用を念頭に各種取り組みを進めているところ。