甲賀市は、同市(旧土山町)単独公共下水道における終末処理場「オー・デュ・ブール」について、耐震化を計画している。1997年に供用を開始した終末処理場及びポンプ場を対象としたもので現在、日本下水道事業団に委託(担当コンサルは日本水工設計)して各種構造物の現地調査を進めている段階。調査は来年3月17日完了の予定。具体的な施工のタイムスケジュールは、調査の結果を待ったうえで、予算確保を図り、順次、対応となる見通しだ。
甲賀市土山オー・デュ・ブールは、甲賀市(旧土山町大野字北川)の敷地1万6200平方bにおいて、93年度に建設着手、97年3月31日に供用を開始した単独公共下水道の終末処理場。
処理場の処理区域面積は410f。処理対象人口は4800人。処理水量は2840立方b/日(日最大)。排除方式は分流式。処理方式は凝集剤添加活性汚泥法(オキシデーションディッチ法)+急速ろ過法による高度処理、これ以外に中継ポンプ場は1ヵ所―となっている。
主な構造物(施設)としては▽流入管渠(RC造)▽汚水ポンプ(3台)▽分配槽(RC造)▽反応槽(RC造3池)▽最終沈殿池(RC造3池)▽急速ろ過池(RC造)▽塩素接触タンク(RC造1池)▽放流渠(RC造)▽汚泥濃縮槽(RC造2槽)▽汚泥貯留槽(RC造1槽)▽汚泥脱水設備(遠心脱水機)▽管理棟(RC造1棟)▽汚泥処理棟(RC造1棟)▽受変電設備▽自家発電設備(1台)▽処理水再利用設備棟(RC造1棟)―。
なお、耐震化に当たっては、終末処理場という複雑な機械類と建築物があることから工事についても日本下水道事業団へ委託されることとなりそう。
提供:滋賀産業新聞