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建設経済新聞社
2024/10/04

【京都】左京の旧総合資料館敷地暫定活用事業 ハウスメーカー7社が出展へ

 日本リグランド梶i代表取締役社長西田亮太氏、京都市伏見区)はこのほど、京都市左京区の旧総合資料館敷地で計画の暫定活用事業について、京都市の土地利用の調整に係るまちづくりに関する条例に基づく説明会を開催した。
 旧総合資料館敷地暫定活用事業を巡っては、京都府が公募型プロポーザル方式で日本リグランドを事業者に選定した。同社の提案内容は「文化と憩いに彩られたライフスタイルを提案する住宅公園」。令和5年12月府議会で契約案の承認後、7億4679万円で契約した。貸付期間は令和6年1月1日から令和14年3月31日まで。現在解体工事を進めている。
 旧総合資料館敷地暫定活用計画によると、京都市左京区下鴨半木町1−4他の敷地2万6848・90uについて、敷地東側の下鴨中通沿い及び南側に住宅展示場、北側の北山通沿いに店舗を建設。イベントスペースなどのほか、ドッグランスペースを設ける。
 配置計画案によると、敷地のほぼ中央にイベントスペース、キッズスペース、のほか、アートテラスや、スタジオコンテナ(平屋建、床面積20u以下)×5を配置。それを囲む形でセンターハウス(平屋建、面積上限100u)、モデルハウス1〜7(全て2階建、床面積上限200u)、SHOP1(平屋建、床面積500u以下)、ドッグラン(平屋建、床面積350u以下)、SHOP2(平屋建、床面積400u以下)を配置する。敷地西側にWC・喫煙所(平屋建、床面積120u以下)、防災備蓄倉庫(平屋建、床面積30u以下)を配置する。
 建築物の高さはSHOP(飲食店)が約5m、住宅展示場が約15mで、構造はS造・W造。新築計画部分は延約3000・00u。
 敷地西側は100台収容の駐車場とし、北側に駐輪場も設ける。SHOP2北東側にバイク・駐輪場を配置する。歩行者出入口は北東角、南東角、南西角に設ける。駐車場と公園の間、敷地東側の敷地内歩道付近などに植栽を整備する。
 説明会には日本リグランド、京都府、東洋設計事務所の担当者が出席。日本リグランドは「駐車場はコインパーキングを100台運営しようと考えている」「モデルハウスは、南側に4棟、東側に3棟の計7社のハウスメーカーに出店していただく予定。数多くの実績のある大手のハウスメーカーを予定」「センターハウスは、住宅展示場ゾーンの管理棟という位置付け。受付や商談スペース、トイレ等を設置」「北側のSHOP1、SHOP2は、今のところ、飲食店を計画している」「防災備蓄倉庫には非常食や防災リュック、かまどベンチなどを収容する」「イベントスペースで開催するイベントの内容はこれから検討していく。住宅公園というコンセプトの中で、このパークを今後建設していく。家族連れや子どもらが遊びに来られるようなものとしてキッズスペースを設け、簡易な遊具を置く計画」「アートテラス、スタジオコンテナは、花や織物、造作物などの展示などを考えている」などと説明した。
 質疑では「モデルハウスの7社は出展がほぼ決まっており、全国的にも京都府内、京都市内でも実績のあるところ」「朝8時オープンで夜8時〜9時くらいを考えている。飲食店はもう少し遅くまでなど課題として検討したい」「北山の玄関口として自慢できるような施設にしたい」「敷地の本格活用では舞台芸術視覚芸術拠点施設という名称で京都府が整備する。劇場・ホール、客席、ギャラリー、練習場となるようなスタジオのほか、交流施設を考えている。京都市の都市計画の用途地域の関係で今は劇場などが作れない。府と市で手続きをどのように進めていくかを議論している。その手続きが整った後に、本格活用の事業者の公募を行う。埋蔵文化財調査や事業者の行う設計などを考える、令和13年度末までの7年程度の期間を設定している」などと回答した。