県健康医療福祉部健康危機管理課は、「滋賀県衛生科学センター整備設計・施工業務」に係るサウンディング型市場調査を実施する。設計・施工一括発注方式(デザインビルド方式)により27年度中の供用開始を目指している同業務について、参加意欲や選定条件に対する意見・提案等を募るもの。申し込みは15日正午まで(問い合わせフォームによる)、アンケートフォームの提出期限は18日午後3時まで、個別ヒアリングを21日から11月1日まで実施し、11月中頃にサウンディングの結果を公表する予定。サウンディングの対象者は、▼施工を担う法人=2014年4月以降に国又は地方公共団体が発注した延床面積が3000平方b以上の建築物の新築工事において、元請けとして受注した実績があること。▼設計を担う法人=建築士法に規定する一級建築士事務所の登録を行っていること。2014年4月以降に国又は地方公共団体が発注した延床面積が3000平方b以上の建築物の新築工事において、元請けとして受注した実績があること―以上の条件を満たす法人。
同センターは、細菌・ウイルスなど感染症行政検査や、食中毒・水道水質分析などを行う県唯一の地方衛生研究所。現庁舎は旧館が昭和45年、新館が昭和50年に整備されており、老朽化が著しいことに加え、県県有施設更新・改修方針において「更新事業予定施設」に位置付けられていることから移転整備が事業化された。
移転地は旧長浜北高校跡地や旧近江学園跡地等、全県から候補となる県有地を検討した結果、周辺に病院等が多いことやアクセスに優れているなどの理由から、びわこ文化公園都市の属する草津市笠山にある旧歯科技工専門学校敷地に選定済み。
現段階の配置計画は、学校敷地3380平方b内に、5階建、延約3800平方bの施設を新棟と付属棟に分けて配置する。その他南側に駐車場を、東側には廃液処理装置スペースを確保し、新棟へのアプローチは北側からとし、敷地の有効活用を図る。各階のゾーニングは、1階は事務や重量の重い機器を設置する放射能測定エリアに、2階は1階との連携が必要な理科学系を、3・4階に微生物係を配置予定。5階は動物舎を設ける考えだ。
現在のところ事業費は、25億9000万円程度を予定。項目別に見ると、基本計画・調査等委託費に6000万円程度、建設設計・監理費に約2億円、建設工事費に23億3000万円程度(既存センター解体工事費2億円程度を含む)を見込んでいる(研究実験機器や移設に係る経費は別途)。
なお、同センター整備設計・施工者選定等支援業務については、日建設計コンストラクション・マネジメント(東京都文京区)が担当。
提供:滋賀産業新聞