25年度末までに解体、跡地は借地返還
安曇野市は、2025年度末までに解体する堆肥製造施設「三郷堆肥センター」について、センター本体と水分調整施設の解体に工区を分け、11月中の入札を目指している。解体後の後利用計画はなく、境界復元を経て、借地返還する。
同施設の解体は、当初、水分調整施設を24年度上半期に発注し、下半期よりセンター本体の解体を行う予定だったが、国の財産処分承認の手続きが遅れているため、10月2日時点で工事発注まで至っていない。国の承認を得たのちに、同工事の公告を行う。なお、本体工事は議会承認案件となる見込み。
市9月補正予算では、着工時期の変更に伴い、24年度当初予算で計上した事業費を一部減額し、25年度までの債務負担行為の限度額を3億5598万円に増額補正した。
同センターは、2001年建築のS造平屋建て、延べ約5800u規模。施設の老朽化が進行しており、今後も運営していくためには多額の改修費用が必要なことから、25年度末までに閉鎖・解体する。工期は、本体の解体が約12カ月、水分調整施設が約6カ月を予定する。
耐用年数前の解体には国庫補助の返還が必要となるが、合併特例債を活用し解体および国庫補助を返還したほうが、市の財政負担が少ないと試算している。
所在地=安曇野市三郷小倉4906−6
提供:新建新聞社