福井県道路メンテナンス会議(会長・野村文彦近畿地方整備局福井河川国道事務所長)の2024年度第1回会合が1日、福井市花堂南2丁目の福井河川国道事務所で開かれた。
23年度の点検により、県内全道路構造物の2巡目点検が完了。その結果などについて報告が行われ、県や市町など道路管理者同士で情報を共有した。
道路の維持管理を効率的かつ効果的に行うため、国と高速道路会社、地方公共団体が相互に連絡調整し、道路の円滑な維持管理を促進する狙い。
14年7月の省令施行を踏まえ、道路管理者は、すべての橋梁、トンネルなどを5年に一回の近接目視による点検計画を策定。23年度は2巡目の5年目(最終年)に当たった。
23年度は橋梁1445橋で点検を実施し、緊急措置段階にあたる「4」と判定された橋梁は1橋。早期措置段階にあたる判定区分「3」は76橋(約5%)。
最優先で点検すべき橋梁では、跨線橋で8橋、緊急輸送道路を構築する橋梁で12橋が「3」判定だった。
トンネルについては60カ所を点検し、「4」判定は無く、「3」判定が15カ所(約25%)となっている。
また、これまでに「4」判定とされた橋梁では、小浜市が管理する勢坂橋は修繕に向けた設計を行っているところで、25年度からは上部工の更新に着手する予定。池田町が管理する荒谷口橋では、架替え工事が進められている。