志賀町は10日、「富来地域避難拠点センター(仮称)等整備基本設計業務委託」の指名競争入札を開札する。予定価格は3313万円。能登半島地震の経験を踏まえ、地域住民約500人が収容可能な施設とし、建設規模はS造地上2階、地下1階建て延べ床面積7500平方メートルを想定する。概算の直接工事費は16億円を見込む。
避難拠点センター整備は、町が8月に策定した復興計画に掲げたリーディングプロジェクトの一つ。計画では平時は生涯学習やスポーツなどに利用し、大規模災害時に避難者を収容する。1〜2階に食料などの物資を備蓄する倉庫や学習室、事務室、地階に受水槽や中水システム、蓄電池、機械室などを設ける。屋根には太陽光パネルを設置する。
電気や上下水道、ガスなどインフラを自給自足できる「オフグリッド」の避難拠点施設とし、1週間程度の避難生活に対応する。建築面積は2500平方メートル、敷地面積は2万9000平方メートルを想定する。基本設計の履行期間は来年3月31日まで。町は今後、建設用地の選定も進め、早期の着工を目指していく。
避難拠点センターは志賀地域でも整備が計画されている。