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日刊建設タイムズ社
2024/09/30

【千葉】来年6月発注目指す/「ひかた椿小」へ統合改修工/旭市

 旭市は、中和小学校と萬歳小学校の古城小学校への統合に伴う新設小学校の開校時期を2027年4月に決定した。また、統合校の位置を古城小学校とし、校名を「ひかた椿小学校」に決めた。早ければ、10月に県が治山工事に着手。統合に伴う校舎、体育館、グラウンド、プールの改修に関しては、12月から実施設計および官公庁手続きなどを進め、25年6月後半の工事発注を目指す。
 仮設校舎が必要となる場合は、25年6月前半に設置工事を発注する予定。バス停留所の整備と放課後児童クラブの新築・改修については、12月から実施設計および官公庁手続きなどを進め、早ければ25年9月に工事発注する。
 9月補正予算に、ひかた椿小学校整備事業に係る実施設計業務等委託料1483万1000円を計上した。
 開校時期、統合校の位置、校名については、6回にわたる学校再編代表者会議を経て決定した。
 
他事例参考に検討/中和小跡等利活用
 
 統合に伴い、土砂災害警戒区域に指定されている中和小学校と萬歳小学校の跡地利活用を検討している。向後稔・教育委員会教育総務課長は、土砂災害警戒区域における跡地利活用について「全国的な事例では、サウンディング型市場調査を行った上で、プロポーザル方式で公募を行うケースもみられる」と説明し、「6月に設置した『(仮称)干潟地域小学校学校再編準備委員会』において、地域住民の思いや意見を参考にするとともに、さまざまな事例を研究した上で検討を進めていきたい」と話した。
 9月定例議会一般質問で、井田孝議員が再編により廃校となる学校施設の利活用について質問し、向後課長が答弁した。
 向後課長は、小学校15校を7校に再編することに伴い、各地域から「廃校となる学校施設は、新たな地域拠点となるよう、地域とともに検討してほしい」との要望が上がっていると紹介した。
 古城小学校は、鏑木2699に所在。敷地面積は1万3740u。敷地の一部が土砂災害警戒区域内に位置。校舎はRC造3階建て、延べ床面積3059u、1993年建築の管理教室棟と、RC造3階建て、延べ床面積1149u、2004年建築の屋内運動場。
 中和小学校は、清和甲181に所在。敷地面積は6861u。大部分が土砂災害警戒区域内に位置。校舎はRC造3階建て、延べ床面積2515u、1988年建築の管理教室棟と、RC造2階建て、延べ床面積766u、88年建築の屋内運動場。
 萬歳小学校は、萬歳惣堀番外1の敷地面積9687uにある。大部分が土砂災害警戒区域内に位置。校舎はRC造4階建て、延べ床面積2738u、90年建築の管理教室棟と、RC造3階建て、延べ床面積1090u、97年建築の屋内運動場。times