県上田建設事務所は、現在築造中の国道144号「上野バイパス」について、神川の浸水想定区域を避けるため、未施工部分約680mの線形変更を計画。それに伴い、終点部分で神川に架ける橋梁を1橋新設する予定だ。
変更箇所は、開削が完了している上田市上野〜真田町本原付近に至るL680mの道路線形を55mほど西側へ移動。国道144号「下原」交差点付近に戻る形とする。変更後の長さもほぼ同じで幅員は25m(4車線)。
上田建によると、今回の変更により終点部分で神川へ架ける橋梁を1橋新設する。現在国道144号に架かる橋梁は川久保橋でL58m規模。新橋は川久保橋に並ぶ形になる。地形をみると、144号側と比較して谷になっていることから、新橋は58mを超え100m規模の長大橋になるとみられている。橋長や形状は都市計画審議会の決定後に設計を発注して概要を固める。
上野バイパスの線形変更は、長野県が都市計画道路「3・3・4諏訪部伊勢山線」として、県現地機関や上田市で縦覧を行っている。全体は、上田市常磐城を起点に市街地を横断し、上信越自動車道「上田菅平インター」を経由して旧真田町境へ至る総延長約6380mの幹線道路。全体で4車線区間がL約2920m、2車線区間がL約3460m。
今後は、10月10日までの縦覧期間を経て市町村意見への聴取回答(10月下旬)、県都市計画審議会(11月中旬)を経て、決定告示の見込みとなる。決定後は、上田建で神川に架設する新橋の設計などを予定する。
提供:新建新聞社