滋賀県長浜土木事務所は、米原市岩脇地先の近江さくらが丘団地等の近隣急傾斜地の「南側」斜面において取り組んでいる「さくらが丘地区急傾斜地崩壊対策事業」について、20年度の詳細設計、21年度の補償算定調査および測量、用地整理を経て22年度発注した第1期工事を債務負担行為で25年度完了に向け進めており、事業費措置等が順調にいけば第1期施工を完了する25年度にも同じく債務負担行為で「第2期工事」を発注・着工し、複数年度で進めたい考えだ。現時点では「南側」斜面を全3〜4期かけて施工する計画で急傾斜地崩壊対策整備を行う「南側」以外の「北側」および「東側」斜面についての施工予定は決まっていない。
さくらが丘地区の急傾斜地崩壊対策事業では、米原市岩脇地先の新興団地など住宅地近くにある土砂災害の発生の恐れのある「南側」「東側」「北側」の3斜面において、「南側」は崩壊土砂防護柵、「東側」および「北側」は重力式擁壁、その他の落石防護工―等による有効な急傾斜地崩壊対策工事を行う。このうち先行して「南側」を数期に分けて施工することとなり、債務負担で22年度初弾工事を発注・着工し25年度までの4ヵ年で進めている。
予備設計は18年度に復建調査設計(滋賀事務所・大津市)、詳細設計を20年度に東洋技研コンサルタント(滋賀営業所・大津市)、21年度に補償算定調査に係る業務を滋賀北部測量設計協同組合(長浜市)、補償等に係る筆界測量業務を品川測量事務所(長浜市)にそれぞれ委託し、完了している。
提供:滋賀産業新聞