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北陸工業新聞社
2024/09/30

【石川】2〜3年で整備計画策定/手取川水系流域委で意向/北陸整備局

 北陸地方整備局の手取川水系流域委員会(委員長・辻本哲郎名古屋大大学院名誉教授)の第2回会合は27日、金沢市の金沢河川国道事務所で開かれた。対象期間を20〜30年間とする同水系河川整備計画について、事務所側は来年度から策定に向けた議論を開始し、2〜3年での計画取りまとめを目指す意向を示した。
 会合には学識経験者ら12人の委員が出席。事務所側は将来の気候変動を考慮した降雨量増に対応するため、今年7月に変更された河川整備基本方針の内容を報告した。方針では鶴来の基準地点(天狗橋)で基本高水のピーク流量を毎秒7500立方メートル、調節流量を同2500立方メートルに設定したほか、現行の河道への配分流量同5000立方メートルは継続するとした。
 基本方針の変更を踏まえた整備計画の策定にあたり、委員は下流側での洪水対策や梯川への影響、自然環境、流域治水の考え方などに留意して内容をまとめる必要があるなどと指摘した。2022年8月の豪雨により発生した手取川水系での洪水被害の対応状況も報告された。

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