トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊岩手建設工業新聞社
2024/09/30

【岩手】第69回県産業安全衛生大会 安全衛生活動の推進へ 優良事業所の表彰など

 岩手労働災害防止団体連絡協議会(佐藤修一会長)が主催する第69回県産業安全衛生大会が27日午後、盛岡市永井の都南文化会館キャラホールで開かれた。大会には関係団体や関係機関の約500人が参加。優良事業所に対する表彰や大会宣言などを通じて、職場における安全衛生活動の推進と労働災害の撲滅に向けた決意を新たにした。

 大会には、岩手労働基準協会(同会長)や建設業労働災害防止協会県支部(向井田岳支部長)など、同協議会の構成団体をはじめ、来賓として岩手労働局や県などの代表者らが出席した。

 佐藤会長は、冒頭のあいさつの中で「今年は記録的な猛暑となり、皆さんには熱中症防止対策に取り組んでいただいた。昨年は暖冬により、転倒災害や路面凍結による交通災害が一昨年に比べて少なかった。今後も労働災害を防止するため、早めの対策を講じてほしい」と求めた。
 その上で「5カ年の第14次労働災害防止計画は、今年で2年目。目標の達成に向けて、一つ一つ着実に安全対策を講じることが重要だ。本大会を契機に、安全と健康の重要性を認識していただき、各事業所の自主的な取り組みを進めてほしい」と述べた。

 来賓のうち、同局の粟村勝行局長は「時代とともに、必要な安全衛生対策も変化している。今までの安全対策に加え、メンタルヘルスなどを踏まえた新たな課題の解消にも取り組んでいただきたい。労働者の安全と健康を最優先とする企業風土を醸成してほしい」と呼び掛けた。

 大会では同協議会長表彰として、事業所と個人を表彰。事業所賞(11社)と功績賞(2人)の代表者に表彰状が手渡された。

 大会宣言は、中亀建設鰍フ吉田和志さんが実施。「安全で快適な職場環境の形成を目指し、一層の安全衛生活動の推進と労働災害の撲滅にまい進することを宣言する」と読み上げ、参加者の拍手をもって採択された。

 当日は、白金運輸鰍フ海鋒徹哉代表取締役社長が「運び方改革への挑戦」をテーマに事例発表を行ったほか、県予防医学協会の立身政信産業保健支援部長が心と体の健康づくりのための特別講演を実施した。

提供:日刊岩手建設工業新聞