滋賀県病院事業庁は、総合病院新館A・B棟の内部改修を計画。今年度に設計業務を進め、来年度の工事(工期は2025年6月〜26年3月)を想定している。予定工事費は6億5000万円(税込み)。
県立総合病院(守山市守山5丁目4―30〔敷地面積6万9010・72平方b〕)の建物規模はSRC造一部S造・RC造、延7万2607・7平方b。工事内容は▽新館A棟(SRC造地上12階・地下1階建)=7階のHCU・透析室・MEセンター等仮移転改修、3階の透析センター・MEセンター等改修▽新館B棟(SRC造地上9階・地下1階建)=3階のICU・HCU改修▽上記改修に伴う機械設備、電気設備改修―。
総合病院新館A・B棟内部改修その他設計業務の委託業者については、10月7日開札予定の事後審査型一般競争入札により選定する。委託期間は契約締結日より5日以内の日から来年3月25日まで。
県立病院のうち、総合病院(535床)は、市道古高川田線(くすの木通り)を挟み同病院の北西向かいにある小児保健医療センター(守山市守山5丁目7―30〔100床〕)と、来年1月に組織統合。新たな滋賀県立総合病院としてスタートする予定。小児患者に対する医療の充実を図るとともに、医療資源を効果的・効率的に活用して診療機能と診療体制を充実・強化し、子どもから大人まで安心・信頼・満足の得られる高度専門医療の提供を推進する。
組織統合後、小児病棟および手術室は現在の総合病院内に移転するが、受入態勢を整えるために改修工事等を行う。移転目標時期は26年1月。小児病棟を移転するタイミングで総合病院全体の病床数を560床とし、施設規模の最適化を図る。小児病床は急性期34床および慢性期38床を確保。計72床に加え、現総合病院のHCU(高度治療室)およびICU(集中治療室)を一体的に利用するほか、一時的な患者の増加があった場合や緊急時には統合後の総合病院全体の病床(560床)を活用して対応する。
その後、小児新棟を総合病院南側の現駐車場に新築。29年1月の供用開始を目指して、小児保健医療センター再整備の見直し設計変更(〜25年度)および建設工事(26年度〜)を行い、児童発達支援センター(療育部)、守山養護学校と一体的に整備する。
提供:滋賀産業新聞