滋賀県下水道課が今年度予定していた大型工事「高島浄化センター水処理施設(5号池)増設工事」は、日本下水道事業団(JS)から発注されることとなった。JSからの発注時期は流動的で現在、進められている実施設計業務(担当・NJS)が完了する来年3月中頃以降に定まる模様。水処理施設(5号池)の供用開始は、概ね2028年度内を目指しており、これをめどに土木・建築工事、各種設備工事が施工されることとなる。
高島浄化センター(高島市今津町今津及び新旭町饗庭、敷地約7・5f)は、琵琶湖流域下水道の高島地域を対象とした下水道終末処理場。1992年度に工事着手し、1997年度に一部で供用開始となった。処理方法は、1〜2号池が凝集剤添加循環式硝化脱窒法+急速濾過法、3〜4号池が凝集剤添加ステップ流入式多段硝化脱窒法+急速濾過法。2022年度末時点での処理水量は、1万6400立方b/日。
今回計画の5号池増設は、▽最初沈殿池W7b×L7b×H3・8b▽生物反応槽W7b×L37・5b×H6b▽最終沈殿池W7b×L30b×H3b―以上を構造物として築造、その後に各種設備工事を施し完成させる。当初の施工概要は、掘削工1万3700立方b、コンクリート工3560立方b、基礎工(既製杭φ700〜1000_×L15〜17b×125本)。場所が琵琶湖湖岸地近くであることを考慮し、地震時でも供用が続けられるように十分な対策が施される見通し。土木・建築の工期は約40ヵ月間。その後、工期約12ヵ月程度で設備工事となりそう。土木等と設備工事は別途。
なお、同工事は今年度当初の滋賀県発注見通しにおいて、県下水課から制限付き一般競争入札(総合評価方式)で第3・四半期に発注されることとなっていた。
提供:滋賀産業新聞