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建設新聞社
2024/09/27

【東北・福島】日本化学産業がいわき市にEV電池リサイクルプラント

 日本化学産業(東京都台東区東上野4の8の1 角谷博樹代表取締役社長)は、いわき市のいわき四倉中核工業団地に電気自動車(EV)の使用済み2次電池を金属リサイクルするパイロットプラントの建設を計画しており、2025年1月の着工を目指している。設計・施工業者は非公表。
 同社は、金属リサイクルに必要な分離・精製技術および電池材料の研究開発に取り組んでいる。これらの技術を組み合わせることで、EVの使用済み2次電池に含まれるニッケル、コバルト、リチウムなどの金属を分離・精製し、再びEV向け電池材料に戻すための技術開発に向けた実証用パイロットプラントを整備する。
 建設場所は、福島県営いわき四倉中核工業団地のうちQ―1区画に当たるいわき市四倉町芳ノ沢1の69ほか地内の敷地2万9615・12平方bで、19年に取得済み。
 計画ではここに、S造平屋建て、延べ7500〜1万平方b程度のプラント建屋2棟などを建設し、ブラックマス(回収後の電池を粉砕してできる金属が混じった粉体)として年間約60dを処理する。
 完成は26年3月で、翌4月の稼働開始を目指す。総事業費は約31億円。なお、今回のプラント建設および技術開発に当たり、9月10日付で経済産業省から「重要鉱物の供給確保計画」の認定を受けている。

 提供:建設新聞社