横浜市建築局は、PFI方式による建て替えを検討している野庭住宅(港南区)のI・J街区について、事業の実施方針と要求水準書案、モニタリング基本計画案を9月26日に公表した。2025年1月下旬に総合評価方式の一般競争入札をそれぞれ公告する予定だ。いずれもWTO政府調達対象案件となる見込み。
野庭住宅は港南区野庭町に位置し、全11街区・88棟(3294戸)で構成する市営住宅。築後50年が過ぎていることから順次建て替えることになっており、1975年に完成したI・J街区で先行して事業を実施する。PFI方式の採用を予定し、設計、建設、工事監理、入居者の移転支援、維持管理といった一連の業務を民間事業者に任せる。
J街区(敷地面積2万5248平方b)は鉄筋コンクリート造5階建ての住棟12棟・380戸で構成。南側を新築住宅などの整備用地として約370戸を確保し、北側には面積約5000平方bの余剰地を創出する。
I街区(敷地面積8729平方b)には鉄筋コンクリート造5階建ての住棟が3棟・130戸ある。これを解体撤去した跡地に約130戸の住戸を整備する。
いずれの街区も11月にも特定事業に選定される予定で、2025年1月の入札公告を経て同年9月に落札者を決定・公表。25〜31年度に設計と工事を進めるスケジュールを想定している。
入札に当たっては、1級建築士事務所登録や「建築工事業」の特定建設業許可といった要件を満たす有資格者からの参加を求める方針だ。
提供:建通新聞社