県下水道局はBIM/CIMモデルの初弾となる詳細設計4件について、業務件名に「DX」の表記を加える方向で検討に入った。初めての試みで、大野元裕知事が力を入れている建設DXに関連する案件であることが一目で分かるようにする狙いがある。
対象は荒川左岸南部の「南部流域荒川中継ポンプほか設備改築設計業務委託(DX)」、荒川右岸の「右岸流域処理場(和光)管廊耐震設計業務委託(DX)」、荒川左岸北部の「北部流域桶川中継汚水ポンプ設備改築3Dモデル化業務委託(DX)」、中川の「中川流域処理場4号反応槽送気管等改築実施設計業務委託(DX)」の4件。
右岸と中川は10月、左岸南部と左岸北部の案件は11月の公告に向けて、手続き開始に向けた準備に入っている。
4件分の予算として1億2000万円を確保しており、当初は1件当たり最大3000万円、総務部入札課で手続きする規模の案件を想定していたが、ここにきて業務内容、金額ともそこまで積み上がらない可能性が出てきたと言う。
入札課ではなく各事務所からの発注になる可能性があり、その場合は総合評価を適用しない見通しだ。
今回、詳細設計をまとめる各案件については、25・26年度の改築工事が見込まれている。同局では増大する老朽化施設に対して維持管理を高度化する必要性を認識。初弾案件を皮切りに、処理場・ポンプ場全体の3Dモデル化を順次、進めていく。
提供:埼玉建設新聞