富山河川国道事務所工事安全対策協議会(会長・佐藤保之同事務所長)は24日、富山市内のボルファートとやまで第36回富山河川国道事務所建設労働災害防止大会を開催した。同会場に事務所職員や工事関係者ら約60人が出席したほか、オンラインにより各出張所など12サテライト会場で約180人が視聴し、工事現場における建設労働災害の撲滅に向け意識の高揚を図った。
冒頭、あいさつに立った佐藤会長は「能登半島では地震に続き、このたび大雨被害が発生した。残念ながらこの大雨により、輪島市の中屋トンネルで災害復旧にあたっていた工事関係者が亡くなられた」とした上で、「この大会を通じて、安全に対する意識を高揚させ、先進事例を横展開させながら、引き続き現場における安全対策をより一層徹底してもらいたい」と求めた。続いて富山労働局の川倉健嗣健康安全課長による「建設業における労働災害の防止について」と題した安全講話、協議会幹事長の諏訪成春同事務所工事品質管理官による活動報告などがあった。
今年度安全管理優良受注者表彰として竹沢建設が紹介され、安全対策事例を発表。受注者を代表して河原雄二さん(射水工業)が安全重点目標、金川哲朗さん(桜井建設)が「さらなる安全意識の高揚を図り、無事故無災害で工事完成の日を迎えられるよう、安全管理を徹底する」と安全宣言を力強く読み上げた。
同日、第5回工事施工技術発表会も開かれ、二塚圭太さん(射水建設興業)、石川達郎さん(昭和建設)、藤井翔太さん(松原建設)、南出柚希さん(辻建設)が、各現場での創意工夫や新技術の活用による施工の効率化などを発表した。今回は初の試みとして、人材育成や担い手確保を目的に、二十代の若手技術者を中心に発表してもらうとともに、富山大学生もリモートで聴講した。最後に協議会副会長の日中聡林土木代表取締役が閉会あいさつした。