一般社団法人全国建設産業団体連合会(石津健光会長)の会長会議が24日開かれ、公共事業予算の安定的で継続的な確保等を求め、国土交通省の幹部らとロの字に対面し、活発に意見を交わした。
会場は、福井市大手3丁目のザ・グランユアーズフクイで。
事前に意見集約した11のテーマごと、提案した県連会長から主旨説明。国交省側が回答し、議論を深めた。
また今後、立法府や行政府など関係機関に対し、実現を要望していく決議文(国土強靱化や地域経済の活性化、国民の安全・安心など要望10項目)も採択した。
会議冒頭、開催県の山本厚福井県建設産業団体連合会会長が歓迎挨拶。石津会長も受発注者が一堂に会し、意見交換する意義や重要性をまじえ挨拶した。
来賓祝辞は、国交省の堤洋介大臣官房審議官(不動産・建設経済局)と、橋本雅道大臣官房審議官(技術)が述べた。
功績をたたえ会長表彰
全国建産連会長表彰が行われ、今回の受賞者は計23府県の52人。壇上、石津会長から代表の3氏に、表彰状が手渡された。岩手県建設業協会の向井田岳会長、沖縄県建設業協会の津波達也会長、福井県・坂川建設の佐々木紀邦総務部長(写真左)の功績を称えた。佐々木氏は、入社以来35年にわたり誠実に勤務し、社員の健康や働き方の改善に向け、総務経理の経験を活かし、健康で安全な社風づくりに努めている。
【提案議題の11テーマ】
■公共事業予算の安定的・継続的な確保および国土強靱化実施中期計画の早期策定 提案県連名→ 石川、宮城、福島、埼玉、静岡、富山、兵庫、島根
■2025年度当初予算の大幅増額確保および(コスト増を上回る引き上げ)24年度大型補正予算の編成 福井、岩手、宮城、山梨、高知、宮崎
■働き方改革(公共工事設計労務単価のさらなる引き上げ) 兵庫、宮城、福島、山梨、岐阜、石川
■働き方改革(適正な施工歩掛等の設定) 宮城、岩手、石川
■働き方改革(生産性向上) 茨城、福島、千葉、石川
■標準労務費の適正な設定 島根、熊本
■夏場の作業時間短縮による工事費対応 岐阜
■低入札価格調査基準の見直し 岩手、宮城
■建設関連業における最低制限価格の引き上げなど 埼玉、宮城
■民間建築工事の適正な工期設定など 京都、宮城、福島、茨城、千葉、兵庫
■天災など不可抗力による損害の発注者負担額「百分の一超」の見直し 高知
※会議後、盛大に懇親会も開催した。地元福井選出の衆参の国会議員をはじめ、杉本達治福井県知事、宮本俊福井県議会議長、西行茂福井市長らが出席し、盛会に花を添えた。また来賓として、参議院比例区支部長(建設産業)の、けんざか茂範氏も登壇し、国政に挑む決意を語った。見坂氏は元近畿地方整備局長で、防災・減災、国土強靱化や経済成長につながるインフラ整備(景気の好循環)、持続可能な建設産業を公約に掲げている。