富津市は24日、道の駅適地調査等業務委託の公募型プロポーザルを公告した。2月策定の道の駅基本方針で候補エリアに位置付けた館山自動車道富津中央インターチェンジ周辺から市が提示する候補地3か所の概況を整理した上で、実現性や実効性などの観点から評価を実施し、ふさわしい用地を選定。併せて、用地の規模に応じた施設全体規模の算定、事業工程、課題の検討を行う。委託期間は、契約締結日から2025年3月25日まで。提案限度額は990万円。
業務内容は、計画準備および参考事例調査、候補地の概況整理、候補地の評価、概算規模の算定、事業工程および課題の検討、打ち合わせ協議など。
候補地の概況整理では、各候補地の環境状況、土地利用状況、交通施設など、供給処理施設、法令規則などを調査し、用地取得費や造成費など事業費等を算出。
さらに、概況整理を踏まえ、各候補地について▽確保可能な一団の土地の面積等▽交通条件▽インフラ整備の可能性▽法的規制と規制への適合性▽行政施策との整合性▽事業の進めやすさ▽拡張性▽防災上の安全性▽事業費▽環境への影響――などを基本に道の駅としての適正を比較評価した上で、総合評価を行う。
適地とした用地については、施設概算規模を算定する。算定に当たっては、交通量調査などのデータを用い、設計基準・要領などに基づくとともに、市との協議を踏まえる。
参加資格要件は、過去10年間に類似業務の契約実績を有していることなど。市の建設工事等入札参加者資格者名簿に登録されていない場合は、履歴事項全部証明書(原本)や財務諸表などの提出が必要。
今後は、10月8日に参加表明書の提出を締め切り、16日に参加資格審査結果を通知。16〜23日に質問を受け付け、28日までに回答する。11月7日まで技術提案書などの提出を求め、12日の選考委員会(プレゼンテーション)を経て、14日に結果を通知・公表する予定。
優先交渉権者と契約合意に至らない場合は、評価得点の高い者から順に契約締結に向けた交渉を行う。
整備に民活導入/来年度市場調査
道の駅の整備手法は、道路管理者(国、県)と市が分担して施設を整備する「一体型」の方向で調整を進めていく。事業手法はDBO方式やBTO方式を検討する。
事業スケジュールとして、25年度にサウンディング型市場調査を行い、26年度半ばまでに整備運営計画を策定。事業者については、26年度半ばに公募を開始し、28年度までに選定。敷地造成、基本計画策定、建築実施設計などを経て、30年度半ばから32年度半ばにかけて建設工事を進める見通し。