滋賀県湖東土木事務所は、土砂災害警戒区域における災害防止の目的で多賀町富之尾・藤瀬の「犬上川支流」で砂防堰堤1基の新設を計画する犬上川支流砂防事業は、22年度完了した予備設計に続き23年度委託した詳細設計を繰り越しで24年度9月中にも完了させる見通しで進めており、去る17日開札で測量業務も委託し繰り越しで25年4月にも完了させる。25年度取り組む用地取得が順調にいけば、現時点では25年度後半にも工事用道路と砂防堰堤本体工事を一括、もしくは先行して工事用道路を発注・着工し、後年度に砂防堰堤本体工事を発注したい考え。工事用道路と砂防堰堤は26年度までの2ヵ年もしくは27年度までの3ヵ年で全体完了したい考えだ。
24年度ESCube(米原市)に委託した(9月17日開札)犬上川支流補助通常砂防用地測量業務では、多賀町富之尾ほかの1・83fを対象とした用地測量他を実施する。委託期間は25年4月30日まで。
23年度新洲(栗東市)に委託した犬上川支流補助通常砂防設計業務では、多賀町富之尾地先において計画する砂防堰堤1基の詳細設計と、延長357bの工事用道路についての詳細設計を繰り越しで9月末までで進めている。
21年度委託し繰越しで22年度完了した予備設計は応用地質京滋営業所(大津市)が担当し、多賀町富之尾から藤瀬にまたがる犬上川支流0・01平方qに計画する砂防堰堤1基について、一般的な幅10数b、高さ約4〜5bから最適案を選定し堰堤の規模、型式、形状、位置、構造を決定。仕様は透過型を採用した。また流木対策施設の規模や仕様、別途設置する管理用道路(常設)についても決定。
犬上川支流の下流は土砂災害警戒区域に指定され、町立大滝たきのみやこども園や滝の宮スポーツ公園、同公園の体育館などがあり、区域周辺の公共施設や人家などを対象とする予防災害の観点から、これまで砂防関連施設が未設置だった同支流に砂防堰堤等の新設を計画。25年度後半にも工事用(管理用)道路と堰堤本体を一括発注もしくは道路を先行発注し、道路を先行発注の場合後年度に堰堤本体を発注し、26〜27年度の全体完了を見据えている。
提供:滋賀産業新聞