新潟県議会9月定例会が24日開会し、花角英世知事は提案理由説明を行い、一般会計に49億6185万4000円を追加し、同累計額を1兆2938億9166万3000円とする一般会計補正予算案など21議案を上程した。
花角知事は官民連携の取組みとして、「県立都市公園で今年度よりPark−PFIの導入可能性について検討を行っており、民間事業者の参加意欲や提案内容を確認するためのサウンディング調査を開始した」と説明し、「事業効果が見込まれ、導入が可能と判断された公園について、来年度以降に事業者を公募する予定」と話した。
地域医療構想の推進では、「上越圏域で中核病院の機能集約による強化などを柱とした再編に関する大枠の方向性に基づき、病院の新たな役割・機能や病床規模について、8月の調整会議で合意した」と説明するとともに、24年度内に具体的な再編の姿を提示したい考えだ。能登半島地震の対応として、「6月に有識者で構成する検討会を設置し、防災対策について議論を進めている」と説明。その上で、津波警報が発令された際に車避難等の道路渋滞の課題を挙げ「円滑な避難対策のため、津波避難に係る調査を行う。検討会の結果を踏まえ、今後の防災対策の強化に取り組む」と力を込めた。
また、パリオリンピックのフェンシング男子エペ団体で、銀メダルを獲得した本県出身の古俣聖選手(本間組所属)に新潟県民栄誉賞を贈呈するとし、「その功績をたたえ、今後もアスリートの活動を支援する」との考えを強調した。