2025年大阪・関西万博に「ガスパビリオン おばけワンダーランド」を出展する日本ガス協会は9月20日、パビリオンの体験概要などを発表した。コンセプトは「化けろ、未来!」。来館者は「おばけ」に変身し、エネルギーの変化を学ぶことができる。現在建物の9割程度ができており、竣工は10月末を予定。12月末までに内装工事などを行い、完成する。
パビリオンの規模は鉄骨造平屋1557平方b。基本設計は日建設計、実施設計は日建設計・奥村組共同企業体、施工は奥村組が担当する。
「化ける、建築」を建築デザインのコンセプトとしており、最大高さ約18bの三角形の断面が特徴。構造材の大部分にリース材を使用している他、膜構造の外壁にはSPACECOOL社が製造する放射冷却素材「SPACECOOL」を採用。空調負荷を低減し、省エネ・低炭素化を実現するとしている。閉幕後は、構造材や膜材などを再利用する方針だ。
パビリオン内で、来館者はXRゴーグルを用いた映像体験や展示を見ることが可能。体験や展示を通じて、エネルギーの課題や未来のエネルギーについて学ぶことができる。
日本ガス協会の植田博史大阪・関西万博推進グループマネージャーは、「ガス業界は大きな変革期に来ているが、エネルギーの変化は10年、20年という先を見据えて準備していかないといけない。子どもたちと共にエネルギーを学ぶことで、長期的なスパンで未来を一緒に考えていきたい」と述べ、「おばけをモチーフとして使うことで楽しく学んでほしい」と期待した。
※写真は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社