補助公共57億と県単46億で災害対応など
松本養護と若槻養護に1億と債務6億
長野県は9月補正予算案を9月20日の部局長会議で決定した。一般会計の補正総額は111億2011万円と債務負担行為6億5234.2万円。9月26日開会予定の県議会9月定例会に上程する。
補助公共事業は57億0604.4万円で66カ所の緊急輸送道路や砂防施設を整備する。災害対応の県単独公共事業費は46億0986.5万円で281カ所の被災箇所の復旧工事等に充てる。土木系では道路リフレッシュプランを推進するため県単独公共事業5億2200万円で市街地や観光地へのアクセス道路を集中的に37カ所修繕する。
教育環境整備の一環として特別支援学校施設整備事業に1億0226.3万円と債務負担行為6億3226.3万円の枠を予算付け。松本養護学校と若槻養護学校の校舎改築工事を実施する。
信州まつもと空港駐車場整備・増設に向けた設計費用には1705万円を確保し、100台分の整備を目指す。
維持管理事務所の統合に向け北信合同庁舎改修工事等の実施設計に着手するため債務負担行為で749.1万円の枠を設定する。
一般会計の補正予算額111億2011万円を、補正前の1兆0021億5957.4万円に加えると、合計は1兆0132億7968.4万円。前年度の9月現計予算額は1兆0770億9049.9万円のため、対前年度同期比は94.1%の規模になる。
◎県9月補正予算案の主要事業○
◇(新)災害時衛星通信サービス機器整備事業費=1222.8万(10広域に1台ずつ計10台整備)
◇住宅・建築物耐震改修総合支援事業補助金=5837.8万=(戸建て住宅等の耐震診断や耐震改修への補助を行う市町村の支援に必要な予算を増額する)
◇(新)耐震化普及促進事業費=824.3万(耐震化の進んでいない3地域に専門家を派遣する)
◇災害対応県単独公共事業費=46億0986.5万(建設42億8063.9万、林務2億5538.4万、農政7384.2万)長野市、飯山市、小川村ほか計281カ所の被災箇所の復旧工事にあたる
◇補助公共事業費=57億0604.4万(建設57億0604.4万)松本市、飯田市、佐久市ほか計66カ所を整備する
◇雨水貯留タンク設置(流域治水推進)事業費=253.3万(県有施設に5基設置)
◇道路リフレッシュ県単独公共事業費=5億2200万(建設5億2200万)茅野市、東御市、木曽町ほか計37カ所の道路を集中的に修繕する
◇特別支援学校施設整備事業費=1億0226.3万、債務負担行為6億3226.3万(松本養護学校、若槻養護学校の校舎改築のための工事費など)
◇(新)信州まつもと空港駐車場整備事業費=1705万(整備・増設に向けた設計等、整備規模100台分)
◇(新)地域森林資源利活用システム構築支援事業費=4221万(有効活用に向けたサプライチェーン構築に支援)
◇中野食肉施設整備支援事業=債務負担行為1258.8万(排水処理施設などの整備に係る追加工事に対し支援する)
◇建設事務所等運営費=債務負担行為749.1万(維持管理事務所の統合に向け、北信合同庁舎改修工事などの実施設計に着手)
提供:新建新聞社