久喜市は、廃止となった栗橋いきいき活動センターしずか館(栗橋中央1−1−1)解体の準備を進める。9月補正予算案では解体事業者選定の支援業務委託費を計上。同時に、当初予算で確保していた工事費を増額する措置を行った。現時点ではプロポーザル方式による解体事業者の選定を想定しており、まずは予算可決を経てその支援業務を委託する見通しだ。
同施設は、施設部分(会議室・体育館・プール)と屋外運動場で構成する。竣工から45年以上が経過しており、利用者の安全を考慮して施設部分を解体する予定。屋外運動場に関しては継続利用を検討している。
施設部分についてはA・B棟の2棟で構成。ともにRC造4階建てで、総延べ床面積は5239・52uを有する。
9月補正予算案では、解体事業者選定準備支援業務委託費として49万5000円を組み込んでいる。まずは同業務を委託し、適切な時期を見計らってプロポーザルを開始する流れを目指す。
また、設計やアスベスト含有調査を踏まえて工事内容に一部変更が生じたため、9月補正予算案では工事費を増額する措置を行った。
当初予算では本年度分の工事費1億1330万円を計上しつつ、さらに2億9920万円を2026年度までの債務負担行為として計上。2件を合算した4億3220万円を事業費とする見通しだった。
9月補正予算案では、債務負担行為分の2億9920万円を7億4251万円まで増額する措置を行った。債務負担行為の期限は変わらず「26年度まで」としている。
しずか館は栗橋駅の東口周辺に位置する。同駅東口では新たなまちづくりの計画を検討しているため、しずか館解体跡地はまちづくりの動向を踏まえながら活用方法を固めていく見通し。
提供:埼玉建設新聞