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滋賀産業新聞
2024/09/24

【滋賀】県長浜土木 十郎谷川の砂防堰堤設置

 滋賀県長浜土木事務所は、米原市大久保地先で砂防堰堤1基と工事用道路の整備を計画する十郎谷川砂防事業について、堰堤設置予定地近くの史跡に配慮し工事用道路のルート等変更のため22年度委託した修正設計を23年度完了し、順調に行けば24年度中にも初弾として工事用道路の第1期整備工事を発注・着工したい考えだ。道路は全2期で計画しており、第1期道路を24〜25年度の2ヵ年で完了した後第2期道路を26年度発注し2〜3ヵ年で完了させた後、順調にいけば29年度にも堰堤本体工事を発注・着工し、副堤の施工期間等も経て、約3ヵ年で堰堤を全体完了させたい意向だ。
 22年度発注した修正設計を行う十郎谷川単独砂防設計業務委託はESCube(米原市)に委託し23年度完了。砂防堰堤の修正設計では、堰堤の計画位置が米原市が指定する史跡「長尾寺遺跡」地内となり、掘削負荷、1b以上の根入れ不可等の土地利用制限が設けられているが、史跡内の施工通行は大型モノレールを想定しているため、他の工法を含め比較検討を行い、最適案を選定した。業務では堰堤は本体および副堤を整備する方針で、遺跡の近接を配慮すべき条件として、道路規格林道2級・設計速度時速20qの道路詳細設計と、擁壁・補強土工を想定する一般構造物詳細設計を行った。
 十郎谷川単独通常砂防事業は過年度完了した小泉工区に続き、米原市大久保地先の「大久保工区」で砂防堰堤1基の設置と工事用道路約4〜500bの整備を計画。修正設計で最終決定した最適案にのっとり24年度中にも初弾として第1工事用道路を発注、25年度末まで施工し26年度にも残り区間となる第2期の道路工事を発注・着工し実工期2〜3ヵ年で施工・道路完了の後、29年度にも主堤・副堤を計画する堰堤本体工事を発注・着工、31年度の完了を目指す。

提供:滋賀産業新聞