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北陸工業新聞社
2024/09/20

【新潟】詳細設計は日本工営/春木山大沢川二線堤・輪中堤/県村上振興

 新潟県村上地域振興局は、村上市下鍛冶屋、春木山地内「1級河川春木山大沢川助成事業 二線堤・輪中堤詳細設計業務委託」を開札し、3507万円で日本工営に落札した。
 2022年8月の大雨災害により、坂町駅周辺で大規模な浸水被害が発生したことから、荒川地区の荒川水系で春木山大沢川沿いに2番目の堤防として、県内初の二線堤(高さ1〜2メートル)、特定地域を囲む輪中堤(天端80センチ)を検討するもの。
 業務内容は二線堤・輪中堤(180メートル)および築堤(北側二線堤農地側940メートル、南側二線堤330メートル、春木山二線堤155メートル)、道路(北側二線堤川沿い560メートル、市道保内線105メートル、市道藤沢荒島線180メートル)、重力式擁壁(JR米坂線付近220メートル、保内線付近60メートル)、特殊堤(北側二線堤560メートル、春木山二線堤175メートル)、固定堰一式、左右岸連絡水路一式、1次貯留地一式に係る詳細設計や、施工計画、基本事項の決定、付帯施設設計、基礎工設計、概算工事費の算定などを行い、対象地域に最適案を選定する。履行期限は25年3月31日まで。予備設計は日本工営が担当した。
 助成事業の区間は延長2530メートルにわたり、河道拡幅および護岸工、二線堤(北側延長1200メートル、南側延長300メートル)、二線堤輪中堤(延長800メートル)、橋梁架替などを整備する。期間は22年度から26年度までの5カ年。全体事業費52億円のうち、24年度以降の事業費は28億1000万円(23年度末時点)。一方、復緊事業では上流の助成事業と併せて、下流で河道拡幅、護岸工、橋梁架替等を実施することで、上下流のバランスを確保するとともに、浸水被害の軽減を図る。区間は延長1・0キロ、期間が22年度から25年度までの4カ年。全体事業費40億円のうち、24年度以降の事業費は24億円(同)。

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