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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/09/19

【群馬】植栗伊勢線で電線共同溝などを計画


県中之条土木事務所は、整備を進めている県道植栗伊勢線の現道拡幅改良事業について今後の工事概要を明らかにした。当初計画からの変更点として、電線共同溝の整備も道路改良に合わせて行っていく。また、上部工架設を進めている龍ヶ鼻橋の橋面防水工と舗装工、主要地方道渋川東吾妻線の大泉寺橋の架け替えも予定しており、2025年度以降に着手する。
県道植栗伊勢線は、東吾妻町植栗から中之条町伊勢町までをつなぐ延長1700mの道路。道幅が狭く、急勾配や急カーブで冬季は凍結しやすく危険であることから、現道の車道幅員約6mから歩道部分を含め13mへ拡幅する。
また、上信自動車道のアクセス道としての整備も行っており、植栗・中之条インターチェンジから国道353号龍ヶ鼻交差点までの延長1200mを第1期工区、同交差点から国道145号伊勢町下交差点までの延長500mが第2期工区となっている。上信自動車道吾妻東バイパス2期開通前までの事業完了を目指す。
今後の主な工事概要は次の通り。
【電線共同溝】
県の無電柱化推進計画において対象路線となっていることから整備を行う。1期工区および2期工区の合計延長1700mを対象に、道路両脇に管路を埋設して無電柱化を進める。設計は1期工区を協和補償コンサルタント(高崎市)、2期工区は技研コンサルがそれぞれ担当している。
【龍ヶ鼻橋】
上部工架設を横河ブリッジ(千葉県船橋市)が進めており、橋面防水工と舗装工事が未発注となっていることから来年度以降に実施する。また、高欄工は五菱産業(前橋市)とヒロタ(前橋市)、照明工を利根電気工事(前橋市)がそれぞれ受注しており、年度内の完了を見込んでいる。設計は日本工営(東京都千代田区)が行った。
新橋は橋長177m、幅員13・3m〜15・4mの鋼3径間連続非合成細幅箱桁橋。
【大泉寺橋】
県道植栗伊勢線と主要地方道渋川東吾妻線が交わる植栗交差点の西側に位置しており、現道に右折レーンを整備して両側に歩道を設置するために橋を架け替えする。なお、工事の際は橋の南側へ仮橋を整備して迂回路を設ける。
現在の橋は橋長8・34m、幅員7・56mのプレテンション方式PC単純床版橋。新橋は橋長10・9m、幅員16・27mのRC門型ラーメン橋。設計は技研コンサル(前橋市)が担当した。
なお、本年度は1期工区において道路法面の保護工と切土工を南波建設(東吾妻町)が進めている。2期工区では用地交渉を行っており、補償物件再算定業務を技研コンサルへ委託している。