トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2024/09/19

【滋賀】守山市 笠原産業用地地区計画に建築物規定追加へ

 守山市は、笠原産業用地地区計画を策定し地区整備計画を定めることに伴い、地区計画の区域内における建築物の制限に関する一部改正条例案を、市議会9月定例月会議に提出した。笠原産業用地地区整備計画区域の建築物に関する規定を追加。適正な都市機能と健全な都市環境を確保する。9月議会の会期は10月1日まで。
 同地区の位置は守山市笠原町地先、荒見町地先(県道近江八幡守山線を挟み東西に広がる現況は農地等)。区域面積は約41・3f。主要地方道草津守山線(大津湖南幹線)および主要地方道守山栗東線(レインボーロード)に近接している。
 笠原産業用地地区整備計画では、建築することができる建築物の用途を、工場、研究所または倉庫(倉庫業を営む倉庫を除く)等に制限する。容積率の最高限度200%、建ぺい率の最高限度60%。建築物の敷地面積の最低限度は原則5000平方b。建築物の高さの最高限度は原則25b。壁面から地区計画区域の境界線および県道近江八幡守山線までの距離は原則10b以上。
 地区への産業導入を積極的に促進し、農業とその導入される産業との均衡ある発展を図るとともに、地区計画を策定することにより、無秩序な開発を抑制し、市民の雇用確保および地域経済の活性化に資する工場、研究所等の立地誘導を図ることを目指す。
 笠原産業用地を巡っては、造成事業を進めるにあたり守山市土地開発公社に業務を委託。6月29日から土地所有者と売買契約の締結を始めており、これまでに概ね9割を超える契約を締結した。笠原工業団地計画に官民共同で取り組む区域内の一部には、本田技研工業梶i東京都港区)と鰍fSユアサ(京都市南区)が、電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池(LiB)を製造する合弁事業のために進出する予定。
 また、鰍fSユアサは、今回の笠原産業用地進出に先行し、市内の別の場所にある横江地区の工業用地内(守山市横江町/敷地約6・4f)に、電池製造工場(S造4階建、延約10万平方b)を建設する。7月29日に地鎮祭を行った。今後、2026年秋頃に竣工、翌27年秋頃の操業開始に向けて新築工事を進める予定。設計・施工は大林組大阪本店(大阪市中央区)。

提供:滋賀産業新聞