建設新聞社
2024/09/18
【東北・宮城】入札後JV結成方式を採用/気仙沼市が新庁舎建設工事を公告
気仙沼市は17日、新庁舎建設工事の制限付き一般競争入札を公告した。参加申請は10月11日まで受け付け、入札は同31日13時30分から行う。最低制限価格を設ける。また、入札後共同企業体結成方式を採用しており、落札候補者は市内本店の企業からサブとなる1社または2社を選ぶ。
参加資格は、市の土木一式工事Aランク(総合評定値1200点以上)および建築一式工事Aランク(同1500点以上)であること。2014年度以降に完成した、延べ4500平方b以上の庁舎などの新築・改築・増築工事の元請け施工実績を有することなど。監理技術者にも企業と同じ実績について、監理(主任)技術者か現場代理人として経験していることを求める。
落札候補者が選ぶ市内本店企業は「代表者以外の構成員候補者名簿」に登載されている会社とし、JV構成員が2社の場合(代表者以外の構成員が1社)は、市内本店の建築一式工事Aランク。JV構成員が3社の場合(代表者以外の構成員が2社)は、市内本店の土木一式工事Aランクまたは建築一式工事Aランクから選ぶ。名簿には、建築一式工事の対象15社、土木一式工事の対象21社が登載されている。
同市八日町1の1の1地内にある既存本庁舎やワン・テン庁舎の執務スペースが狭く、行政機能が市内の複数箇所に分散して事務執行や住民サービスに支障を来している上、施設の老朽化も進んでいることから新庁舎の建設を計画した。基本・実施設計は久米設計・国際航業JVが担当した。
建設地は旧市立病院跡地の田中177ほか地内の敷地2万6602平方b。庁舎棟はS一部RC造地下1階地上4階建て、延べ9222平方bで建設する。このほか付属棟、駐輪場、カーポートを設ける。
津波浸水想定を回避する敷地高に造成し、南東角には市街地とつながる「まちかどひろば」を配置。メーンエントランスは1段高い場所(TP9・45b)に設ける。庁舎棟は「まちかどひろば」からつながる敷地南東側に建設し、南西側には来訪者駐車場、北側には公用車駐車場を配置する。
工種は建築本体のほか、電気・機械設備、昇降機設備、外構工事、残置建物解体工事、造成工事を含む。造成工事では造成、ボックスカルバート、擁壁、緑地整備、市道改良などを予定。造成面積は約2万6000平方bで、切土が約3万7000立方b、盛土が約2万6700立方bとなる。
工事契約は12月議会での承認を目指し、工期は27年7月30日まで。同年度内に引越して供用を開始する。なお、週休2日工事(発注者指定型・現場閉所型)の対象としている。
新庁舎の完成後、既存の本庁舎は解体する方針。同じ敷地にあるワン・テン庁舎と木造庁舎の処置は検討中。また、ガス上下水道部や教育委員会は今後も既存庁舎で執務を継続する予定だが、職員数の推移を踏まえて将来的には新庁舎への入居もあり得る。
提供:建設新聞社