杉戸県土整備事務所は11日、県建設業協会杉戸支部・東京電力パワーグリッド埼玉総支社と協力して道路啓開訓練を開催した。災害発生時に道路閉塞や陥没が発生した場合に、速やかに緊急車両の通行を確保するための手段などを共有。権現堂桜提(幸手市)駐車場を会場に、被災現場を想定した実戦形式の訓練を行った。
訓練の冒頭、杉戸県土整備事務所の荒井正之所長は激甚化する自然災害への危機感を共有。首都圏においても将来的に大規模場災害が発生する可能性に備えて、円滑な対応ができるよう道路啓開訓練の重要性を伝えた。
当日は▽災害対策基本法に基づく車両移動の法的手続き▽放置車両の移動▽道路陥没や橋梁などの段差解消――の3項目に関する情報を共有。被災した現場を想定し、緊急車両の通行空間を確保するために必要な手順を県職員が説明した。
とくに放置車両の移動に関しては、東京電力パワーグリッドが倒壊した電柱の撤去作業を実演。さらに県職員による人力での放置車両移動、県建設業協会杉戸支部の重機を使った車両移動の2パターンを実践した。
提供:埼玉建設新聞