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日刊建設タイムズ社
2024/09/17

【千葉】来年度に事業着手/北小金駅北口の再開発/松戸市

 松戸市は、JR北小金駅北口における市街地再開発事業を検討している。これに伴い、駅周辺半径1km圏内を対象とする都市再生整備計画について年度内に国の事業採択を受け、2025年度に事業着手する予定だ。13日に「都市再生整備計画に関わる公共施設配置基本計画検討業務委託(北小金駅北口周辺地区)」の一般競争入札を公告した。駅北口において想定される各種事業を踏まえ、駅前広場や道路を含めた公共施設配置の基本計画を検討する。委託期間は25年3月31日まで。予定価格は530万円。
 北小金駅は、東平賀地先に所在。駅南口においては市街地再開発事業が実施され、基盤整備が進められているが、駅北口では基盤整備が遅れ、駅前のまちなみの更新が進んでいない。
 また、駅南側の東漸寺、駅北側の本土寺など歴史資源を地域の魅力づくりに生かせておらず、南北連携によるにぎわいの創出が十分でないことから、住環境や交通基盤を整備し、地域資源を生かした魅力あるまちづくりを推進する。
 業務概要は▽業務計画書の立案▽既往資料の収集整理▽整備対象公共施設の検討▽基本条件の整理▽公共施設配置計画の検討▽配置計画図の作成▽概算工事費の算定▽今後の課題・整備スケジュールの作成▽報告書作成――など。
 公共施設の整備対象として道路網、駅前広場、駐輪場、駅自由通路を想定し、規模や形状の検討に必要な基本条件を整理。公共施設配置計画については複数案を検討し、発注者や地元組織と協議しながら最適案を選定する。
 また、都市再生整備計画の採択可否や、その他適応可能な事業手法についても検討する。
 北小金駅南口では、北小金駅南口東地区市街地再開発組合による「北小金駅南口東地区第一種市街地再開発事業」が進められている。事業協力者は野村不動産と長谷工コーポレーション。事業コンサルタントはURリンケージ。22年9月27日に都市計画決定され、23年8月18日に組合設立が認可された。
 同事業では、小金字天王脇、東平賀字向台の一部ほかの約0・9haを対象に、20階建て、住戸数220戸、建築面積1500u、延べ床面積2万500uおよび、14階建て、住戸数80戸、建築面積1200u、延べ床面積9400uの再開発ビルを建設する。事業費は約120億円で、このうち約20億円を松戸市が負担。
 年度内に権利変換計画を認可し、25年11月に着工。28年2月の竣工、28年度の組合解散を予定している。事業施行期間は28年9月30日まで。times