横浜市水道局は、保土ケ谷区内を通る仏向高区線の配水管更新に向けた基本設計に着手する。総延長1900b区間が対象で、口径600_の既設管と同口径での更新を想定しているものの、大部分が幅員の狭い道路下に敷設されており、他企業管が輻輳していることなどから開削工法の採用が難しい状況。現ルート上での更新が難しい場合に備え、代替案として新ルートの敷設も視野に入れて最適な更新案を探る。
仏向高区線は1970年に築造され、老朽化の影響で2016年には漏水事故が発生している。横浜新道を横断する区間もあり、漏水などが起きた場合に社会的影響が大きいと予想されるため、早期に更新したい考え。
水運用上のバックアップを考慮して、基本設計では2区間に分けてそれぞれで最適なルートと工法を選ぶ。新桜ケ丘第五公園付近〜橘中学校付近の延長約1350b区間を「路線1」、橘中学校付近から横浜新道下を横断して保土ケ谷公園付近に至る延長約550b区間を「路線2」とする。
これまでの検討の結果、「路線1」では▽現位置で同口径管を新設・既設管を撤去▽既設管を口径400_に縮径して敷設替えし、能力を補完するため延長900bの新たなルートに口径400_の管渠を敷設▽既設管の敷設替えは困難と判断して全て撤去し、新ルートに口径600_の管渠を敷設―の3案を比較する。
「路線2」では▽現位置で同口径管を新設・既設管を撤去▽既設管を全て撤去し、延長620bの新ルートに口径400_管渠を敷設▽既設管を全て撤去し、延長950bの新ルートに口径400_管渠を新設―のルート案で検討する。
必要工期や施工性、施工ヤードの確保、交通規制といった条件を整理して詳細設計に備える。
基本設計の委託先は条件付き一般競争入札で決める。土木設計の競争入札参加有資格者を対象に9月24日から入札を受け付け、同月26日に開札する。履行期限は25年12月26日。
提供:建通新聞社