東日本建設業保証富山支店は、2024年8月分における発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、請負金額は130億2800万円で、前年度同月比16・6%の増。県で前年度実績を大きく上回ったことから、単月としては2カ月連続のアップを示した。
発注者別の請負金額を見ると、国は同16・4%の増加。件数増が主な要因で、大きな増減があった発注機関は見られなかった。
独立行政法人等は、同63・1%の増。このうち、富山大学では新規に、「(杉谷)総合実習棟(医学系)改修その他工事」の保証があり、4億円増加した。富山高専は反動減により、3億円のダウンとなった。
県は同29・1%の増。このうち、県その他では、「富山県立砺波工業高等学校長寿命化改修(第3期)工事」の保証があったことから、6億円増加。農林水産部と土木部は、発注ロットが大きくなったことに伴い、それぞれ4億円、3億円の増加となった。
市町村は同6・9%の減。氷見市では件数が前年同期の11件から19件に、射水市も同じく10件から16件に増えたことから、それぞれ5億円、3億円のアップを示した。一方、富山市では、昨年同期に「西部中学校校舎改築(その2)主体工事」の大型保証があった反動から、13億円のダウンとなった。
一方、4月から8月における24年度の累計請負金額は、同7・1%増の795億6300万円。過去5カ年の推移は件数、請負金額ともに上から2番目の状況。ネクスコ中日本で大きく減少しているものの、県土木部や北陸地方整備局などで大幅な伸びとなり、全体としては前年同期を上回っている。
主な内訳は増加が県土木部32億円、北陸地方整備局26億円、県その他21億円、氷見市11億円、富山地方鉄道10億円、県企業局9億円など。減少はネクスコ中日本96億円、ネクスコ東日本7億円。
市町村別前払金保証取扱高の累計は、富山市が64億円余でトップ。高岡市約40億円、氷見市約25億円、射水市約21億円、砺波市15億円余で続いた。
工事場所別前払金保証取扱高の累計では、高岡市のほか、黒部市や砺波市、立山町、射水市、氷見市、滑川市などで増加。富山市と小矢部市、南砺市などで減少している。
累計の発注者別中間前払金保証取扱件数は計13件で、件数上位は県土木部7件、富山市3件の順。請負金額は同133・2%増の17億4000万円余となっている。