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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/09/12

【群馬】4−4号線函渠工事を 9月下旬一般競争

県高崎土木事務所は、西毛広域幹線道路高崎工区に整備する構造物の発注計画を明らかにした。高崎市三ツ寺町地内に整備する高崎市道群馬−4−4号線函渠工事は、9月下旬の総合評価落札方式(簡易型)の条件付き一般競争入札公告を計画。(仮称)新幹線跨線橋のA1橋台、P1〜P3橋脚、P8橋脚は2024年度中の発注を予定、(仮称)天王川橋梁の上部工は25年度、(仮称)中島川函渠工事は27年度以降の発注を計画している。
同工区は主要地方道前橋安中富岡線のバイパス事業で、高崎市棟高町地内の主要地方道高崎渋川線と交差する観音寺南交差点から高崎市箕郷町上芝地内の主要地方道高崎東吾妻線までの延長3170m区間。観音寺南交差点から高崎市道群馬−中泉・三ツ寺・中里線までの約550m区間を全幅25m、中泉・三ツ寺・中里線から高崎東吾妻線までの約2620m区間については全幅23・25mで整備する。
整備する構造物は高崎渋川線側から◇天王川橋梁◇中島川函渠◇高崎市道群馬−4−4号線函渠◇新幹線跨線橋◇東谷川函渠◇大清水川函渠◇高崎市道群馬−5−33号線函渠◇井野川函渠◇高崎市道群馬−5−37号線函渠−の9カ所。名称はいずれも仮称となる。うち、天王川橋梁の下部工や東谷川函渠、大清水川函渠、井野川函渠は施工中。5−33号線函渠と5−37号線函渠は工事が完了している。
現場打ちで築造する4−4号線函渠工事の工期はフレックス工期90日を含む約14カ月を見込む。延長31m、内空高5500o×内空幅7000oで整備を行う。普通型枠を1145・7u設置し、鉄筋(SD345)を121・8tとコンクリート1024・8立方m使用し築造する。床掘を含む掘削量は890・8立方mで、埋戻し量は377・9立方m、残土量は470・9立方mとなる。このほか、セメント系固化材を使用した浅層混合処理工法による地盤改良工事も行う。深さ2mで行う地盤改良は376・2u実施する。修正設計はアマネックス(前橋市)が担当した。
高崎市保渡田町、三ツ寺町に架かる新幹線跨線橋は、上越新幹線や唐沢川、高崎市道群馬−中央通線を跨ぐ橋長435・6m、全幅15・89m、11径間で整備。上部工は東側から◇PC3径間連結コンポ桁(1号、橋長113・8m)◇鋼3径間連続細幅箱桁(2号、橋長152m)◇PC5径間連結コンポ桁(3号、橋長169・8m)−となる。逆T式橋台2基と張り出し式橋脚10基は、ともに場所打ち杭基礎で築造する。東側からA1橋台、P1橋脚〜P10橋脚、A2橋台を配置する。24年度に施工する橋台および橋脚の規模は◇A1=高さ15m、幅16・6m◇P1=高さ14m、幅15・8m◇P2=高さ16・5m、幅15・8m◇P3=高さ19・2m、幅15・8m◇P8=高さ17・4m、幅15・2m−。設計は1号が長大(東京都中央区)、3号は近代設計(東京都千代田区)、上越新幹線などを跨ぐ2号についてはJR東日本(東京都渋谷区)が担当して進めている。
棟高町地先の天王川に架設する天王川橋梁は橋長8・8m、全幅25mの単径間PCプレテンションホロー桁橋。下部工は橋建設(高崎市)が受注している。設計はアマネックスが手掛けた。
棟高町地先の中島川に整備する中島川函渠は、プレキャストボックスカルバートを延長31m敷設する。ボックスの内空断面は高さ、幅ともに1500o。設計はアマネックスがまとめた。