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日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/09/11

【埼玉】渋沢栄一起業家サロン、工事は日展が担当

 県産業労働部がさいたま新都心に整備する渋沢栄一起業家サロン(仮称)で、運営業務受託者の電通ライブが、工事を日展(台東区)に発注することが分かった。2025年に入ってから着工する見通し。
 同サロンの開設は2025年夏。大野元裕知事は、先行プログラムとして起業志望者向けの伴走支援プログラムなどを実施する考えを表明している。「開設後のサロン利用者や支援関係者を今のうちから増やしていく」ことが目的。
 サロンは、さいたま新都心駅直結の複合ビルの中(5階)に整備する。28年5月末までの運営業務は、電通ライブに委託している。現在は同社が設計をテイクアーキテクツ(広島市)に発注して進めている状態。
 床面積は464uで計画している。(座席を固定しない)フリーアドレスのコワーキングスペース(共有オープンスペース)を施設の軸に据える。
 県内外の企業、起業家、大学、投資家、金融機関、県市町村など、多様な業種の利用者が交流・連携を図れる場にしていく構想だ。
 このほか打ち合わせや商談用の個別ブース、セミナーや発表会用のイベントスペースを配置。ラウンジ、受付も設ける。
 ビルはジェイアール東日本都市開発(渋谷区)による(仮称)さいたま新都心駅東口開発新築工事として、東鉄工業埼玉支店(さいたま市大宮区)が施工中。
 現地に示している事業計画によると、延べ床面積は約5761u、高さ39・50mの規模となる。工事完了予定は25年2月末。
 サロンの開設は、DXやサーキュラーエコノミー(循環経済)、ジェンダー主流化などとともに、大野知事が特に力を入れている取り組み。
 埼玉県出身の渋沢栄一は、多方面に人的ネットワークを構築し、生涯で約500企業の設立・育成に関わった。また約600の社会公益事業や民間外交事業にも関与したと言われている。
 渋沢翁の名前を冠したサロンで多様な企業や起業家が交流することで「連携・協業によるイノベーション創出を支援する」(産業支援課)目的がある。キーワードとして「出会い」「交流」「つながり」「共創」「挑戦」「新たな価値の創出」を挙げている。

提供:埼玉建設新聞