国土交通省は2025年度予算の概算要求で、能登半島地震により被災した、能登空港(のと里山空港)の災害復旧事業などを盛り込んだ。
県管理の同空港(滑走路2000メートル)は、地震により滑走路や調整池に亀裂、着陸帯に段差、場周道路に陥没といった被害が発生したため、国交省が権限代行事業として応急復旧に取り組んだ。同省では25年度から滑走路や誘導路、エプロン、着陸帯、排水溝、保安道路、場周道路・柵、調整池、法面、駐車場などの本格的な復旧に移行する方針だ。
地震を踏まえた対応として、切盛土により整備された同空港の被害発生要因を検証するほか、全国の類似空港における調査及び必要な対策に加えて、災害時における防災拠点として保持すべき機能の強化へも乗り出す。