鳥取市教育委員会は、今3日の入札が不調に終わった重要文化財仁風閣保存修理工事(鳥取市東町)について、債務負担行為の変更を開会中の9月市議会に追加提案し承認を得た後、今秋にも公募型指名競争入札を再公告する。工事費は4億円規模。
9日、市教委が市議会文教経済委員会で報告した。
修理工事は7月25日に公募型指名競争入札で公告し、今3日に開札。1社応札があったが、応札者の入札書に不備があり、入札中止していた。
入札中止で、当初計画していた工期の延長が必要となるため、9月議会に債務負担行為の変更を提案する。変更の承認を得た後、「できるだけ早い時期に再入札に向かい、12月市議会で工事請負契約承認を得たい」(市文化財課)としている。
再公告にあたって、設計価格は変更しない一方、応札が1社のみだったことから入札条件については再検討する。
変更後の工期は今年度から2028年度上半期まで。工期変更に伴って、展示品製作が29年度、リニューアルオープンが29年度下半期にずれ込むこととなる。
日刊建設工業新聞