野洲市は、JR野洲駅南口の周辺整備に伴い計画している野洲こどもの家(学童保育所)の移転整備事業について、市議会定例会に提出した補正予算案に、移転新築工事に係る設計委託料を計上している。会期は25日まで。予算が可決されれば、10月頃に設計業務を委託する見通し。建築工事は2026年1月頃の着手を想定している。
移転予定地は、野洲市小篠原1158番地1ほか(野洲小学校プール跡駐車場)の敷地面積約1000平方b(駐車場等を含む)。建築規模は、S造4階建、延約1450平方bを予定している。
既存施設の野洲第1〜6こどもの家(S造3階建/2011年築)は、市とサンヨーホームズ梶A鰍hAO竹田設計らが官民連携により都市拠点の創出を図る野洲駅南口周辺整備のうちBブロック(商業施設・温浴施設等誘致)内に位置するため移転が必要となった。併せて、移転予定地に隣接する既存施設の野洲第7こどもの家(S造平屋建/1994年築)も新施設に収容。移転後は解体し、跡地を駐車場とする。2ヵ所に分かれている現施設を1ヵ所に集約することで、効率的な管理運営が見込まれる。
移転整備の設計業務に要する経費として、今年度8月一般会計補正予算案に、野洲こどもの家移転新築工事に係る設計委託料を計上(1320万円)するとともに、野洲こどもの家移転新築工事設計業務に係る債務負担行為を追加(限度額3260万円)。基本設計と実施設計を来年度にかけて2ヵ年度で行うことにしている。建築費用は1平方b当たり70万円位を目安として約1億円強。今後、発注予定の設計業務における積算の中で概算事業費を算出していく。
事業スケジュールは、移転整備が▽設計業務=24年10月頃〜25年12月頃▽建築工事=26年1月頃〜27年9月頃▽移転=27年10月(予定)―。解体工事・駐車場整備は▽設計=26年7月頃〜12月頃▽工事=27年10月頃〜28年3月頃―。
野洲小学校区を対象とする野洲こどもの家の児童数は全体で300人。1クラス当たり40人程度とし、それぞれ付番(第1〜7)されている。小学1年生から6年生までを1つのクラスとして預かる異年齢児保育を実施。市では移転整備事業により、小学校から公道を通らずに児童が学童保育所へ移動できることから、安全性が増す利点があるとしている。
提供:滋賀産業新聞